染井吉野
2003年4月7日…
「さて、長編メール二発目ですがよろしゅう。
もう四月です。春ですね。
学校も始まりますが 二年生でもお互い頑張ろうね。
バイトは如何なご様子で……? モスだったよね
余裕があったら食べに来まぁす。
ところでそちらに桜はたくさん咲いてますか?
ワシらには染井吉野が一番馴染みかな。でも、もう散り際かな。
いやいや、桜がおめかしする季節は人にだって春がきてる証拠ですよね。
花見とか行きましたか?
ワシらも桜ふぶきに吹かれながら街道を歩いてみたいもんですねぇ。
桃色の桜を眺めながら自転車を軽快に走らせる……ロマンチックですね。
青春も人も世も 是非そうありたいものですよね。
やさしい風です。
子?殿にも彼女とかできたらおしどり桜になるじゃない?
↑「にも」ってワシは彼女なしだけどさ。…」
… 子?(高2)の親友K君から送ってきたメール
なんだかワタシ うっとりしました(^^)
こういう奥行きの感性の男の子が身近にいたのねえ
想像してみよう
満開の桜並木のした やわらかく舞い散る桜の花ふぶき
ほほや髪をすべり抜ける花びら
包み込むような あわい桃色のわた菓子のなかに
並んで自転車を走らせる若い彼ら
そっとここちよくペダルが進む
一瞬の青春なのかなあ
忘れないでね
彼らはいま まさに青春の只中なのだよ
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