「夢見るちから、叶えるちから」

　
　「夢見るちから、叶えるちから」

　「子供には夢を見る力があり　大人には夢を叶える力がある」
　
　
　　この言葉は　友人Cのある掲示板への書き込みで見つけ
　
　　いつものように拝借　m(＿＿)m
　
　　
　　お菓子売り場の山積みの商品のあいだをてとてと歩きながら
　　
　　数百種類にも及ぶさまざまなお菓子たちを眺める
　
　
　
　　子どものころ　少ないお小遣いではおいそれと買えなかった
　
　　あこがれのチョコレート菓子
　
　　いつも独り占めしたかった　ひと箱を兄弟で分けていた
　
　　おいしいビスケットたち
　
　　子どもゴコロには　斬新な味付けで　とてもカッコよく思えた
　
　　筒に入ったポテトチップス
　
　「大人になったら　いっっぱい買って食べるんだ」
　
　　そういえば
　
　　ケーキやさんのショーケースに貼りついて　いつも思ってた
　
　「大人になったら　全種類買って食べるんだ」
　
　　
　　子どものころの　忘れていた大きな夢のひとつ
　
　　
　　とっくに大人になり
　
　　もう分別盛りのいい年になってしまったわたし
　
　　ショーケースの中も　お菓子売り場も
　
　　みんな　わたしの手の届く位置にあり
　
　　あこがれをすべて　自分のものにできるけれど
　
　
　　やっぱり今日も迷う
　
　　あれこれ迷う　お財布はだいじょぶなのに
　
　　「あれはこの次に食べよう♪」
　
　　それは楽しみだったのかもしれない
　
　　
　
　　お菓子売り場をうろうろしてためつすがめつしてる
　
　　もうすっかり大きい我が子に声をかける
　
　「ひとつお菓子買ってあげるから　好きなの選んでおいで」
　
　　くるっと振り向いた　華やいだ笑顔にわたしは今日も
　
　　おとな冥利　いや　オヤ冥利をかみしめる